令和4年度(第73回)芸術選奨贈呈式が3月9日、東京都新宿区の京王プラザホテルで行われた。
芸術選奨は、芸術各分野で優れた業績を挙げた人、新生面を開いた人を文化庁が昭和25年から毎年度、顕彰している制度。今年度は文部科学大臣賞を19人、文部科学大臣新人賞を11人が受賞した。
11部門のうち、演劇部門では、歌舞伎俳優の尾上菊之助さんと俳優の段田安則さんが大臣賞を受賞。尾上さんは「義経千本桜」ほかの成果、段田さんは「セールスマンの死」ほかの成果が授賞対象となった。
映画部門では、特撮監督の尾上克郎さんが「シン・ウルトラマン」ほかの成果で、衣装デザイナーの宮本まさ江さんが「キングダム2 遥かなる大地へ」ほかの成果で受賞。
メディア芸術部門では、アニメーション監督の新海誠さんが映画「すずめの戸締り」の成果により大臣賞を受賞した。
一方新人賞は、文学部門で小説家の九段理江さんが小説「Schoolgirl」の成果で、美術部門で美術家の中﨑透さんが個展「中﨑透 フィクション・トラベラー」ほかの成果でそれぞれ受賞。大衆芸能部門ではコントグループの東京03(ゼロサン)=飯塚悟志さん、角田晃広さん、豊本明長さん=さんが「ヤな覚悟」ほかの成果で受賞した。
贈呈式では永岡桂子文部科学大臣のあいさつに続き大臣賞、新人賞の受賞者を代表して、段田さんが「受賞を誇りに、また一つずつ一つずつ目の前の仕事に挑んでいきたい」と抱負などを語った。九段さんは「大変栄誉ある賞を頂戴しとても光栄に思っております。賞の選考に関わる関係者の皆様、作品を発表する機会を与えて下さった方々に改めて感謝を申し上げます」と謝意を示した。
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