2023年11月24日(土)、The Chain Museum はアートと出会い、表現に触れた人たちが思わず語り合いたくなるアートスペース、「Gallery & Restaurant 舞台裏」をオープンしました。2021年のKAIKA 東京 by THE SHARE HOTELS内に開業した「GALLERY ROOM・A」、2023年の六本木(ANB Tokyo跡地)に開業した「アートかビーフンか白厨」に続き、3箇所目のアートスペースとなります。今回、「Gen de Art」は他のギャラリーとは一線を画すThe Chain Museumの新たな門出を祝福し、創設者の遠山正道氏とアーティストの加藤泉氏にお話を伺いました。
The Chain Museum 代表取締役・遠山正道
スープ飲食店「Soup Stock Tokyo(スープストックトーキョー)」の創設者として知られる遠山正道氏。今年2月までは、「Soup Stock Tokyo」、「トーキョールー」、ネクタイブランド「giraffe」等を展開する株式会社スマイルズの代表取締役社長を務めていました。一方で、2018年に設立し、独自性を追求したThe Chain Museumは今年で5年目を迎えます。
Gen de Art: 本展覧会「舞台裏」は何からインスピレーションを得ましたか?また、本展覧会のコンセプトについて詳しく教えてください。
遠山氏: 私は、30年くらい前にアーティストとして展覧会を開催し、その時から自分で発意して提案することの重要性に気づきました。そして、アートと食の両方の世界での経験を持つ私は、これまでにない、ギャラリーと食事を同じ空間に両立させることに成功したのです。
舞台裏のコンセプトは、名前の通りホワイトキューブの部分を舞台に、さまざまなパフォーマンスを行う予定です。年末には彫刻とコンテンポラリー・ダンスを融合したイベントを行います。舞台と舞台裏、光と影。私は舞台裏、影の部分から、光を見ながらみんなで芸術を語り合うことで新たな文化が生まれるのではないかと信じています。
Gen de Art: 今後の活動やギャラリーで開催予定の展覧会情報について教えてください。
遠山氏: 1月には、ここで落合陽一さんの展覧会を開催する予定です。来年以降、他にも新たなプロジェクトを備えているので皆様にお伝えするのが楽しみです。
アーティスト 加藤泉
1969年島根県生まれ。1990年代末より本格的に画家活動を始め、他にはない特徴的な生命体をモチーフに絵画や彫刻など様々なアプローチ方法での作品制作を行なっています。本展では、過去に香港、ニューヨーク、ロンドン、パリで展示されたアルミによる大型作品を含む鋳造立体シリーズを展示します。
Gen de Art: 本展で展示する作品はどのように決めたのですか?
加藤氏: 本展のように、仮説の足場がついた本当の舞台裏のような空間は珍しいと思うので、どのような作品が適切か考えたんです。絵では効果的ではないと思い、すぐに彫刻にしようと決めました。商業スペースは予定調整された場所ですから、どうせ置くならわざと不自然なくらいぎゅうぎゅうに置いたほうが効果的だと思い、このように展示しました。
Gen de Art: 今回の彫刻作品は何にインスピレーションを得て制作されたのですか?
加藤氏: 僕は石を作るのではなく、自然の石を持ってきて制作しているので、自然石はとても重いし、制作途中でバコっと割れることもあるんです。
僕はプラスチックを石に置き換えたプラモデルシリーズの作品も制作しているのですが、それと同じような考え方で、本物の石を鋳造することでこのような商業施設でも展示を行うことが可能になったり、自由度が増しました。この世に同じ石は2つも存在しないように、石はとてもユニークなものです。そこにさらに僕が絵を書き加えることで、世にも珍しい非常にユニークな作品が誕生します。
開催概要「Izumi Kato」
会期 2023年11月24日〜2024年1月8日 *毎週月曜日は休館(祝日の場合は翌日休業)
会場 Gallery & Restaurant 舞台裏
(東京都港区虎ノ門5-8-1 麻布台ヒルズ ガーデンプラザA B1F)
開館時間11:00〜20:00
観覧料 無料
@Photos provided by The Chain Museum
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