2023年4月28日、テート・モダンは、オスロ国立美術館館長であるカリン・ヒンスボー氏が、テート・モダンの新館長に任命されたことを発表しました。
Karin Hindsbo. Photo © Nasjonalmuseet / Ina Wesenberg
ヒンスボー氏は、2017年からオスロ国立美術館の館長を務めており、彼女の指揮の下、かつてのナショナル•ギャラリー、装飾芸術・デザイン博物館、現代美術館、建築博物館、そして国内巡回展を一つに統合しました。新しい美術館は、2022年6月に54,600㎡の新たな建物でオープンし、北欧地域で最大の美術館として、40万点のコレクションを収蔵しています。
ヒンスボー氏はオスロでの現職に就く前、ノルウェーとデンマークの複数の美術機関や美術館の館長として活躍していました。その中にはコーデー・ベルゲン美術館(2014-17年)、ソーランデット美術館(2012-14年)、オーフス現代美術館(2009-11年)、そしてコペンハーゲンのDen Frie Centre for Contemporary Art(2006-08年)が含まれています。さらに、デンマークの文化雑誌「Øjeblikket」の編集長、コペンハーゲン大学芸術文化研究所の外部講師、そしてコペンハーゲンの現代美術研究所Overgadenの副館長およびキュレーターを歴任しています。また、彼女はオーフス大学及びフンボルト大学ベルリンで学問を修めました。
ヒンスボー氏は次のように述べています。「テート・モダンは、先駆的な美術館であり、私にとって特別な場所です。そこでの芸術との出会いは私にとって最も感動的なものでした。私は、多様な観客のためのユニークで刺激的な美術館作りを続けることを楽しみにしています」
テート・モダンの館長であるマリア・バルショー氏は次のように述べています。「カリンさんをテート・モダンの館長として迎えることを心から嬉しく思っています。新しいオスロ国立美術館の成功は、彼女のリーダーシップ能力の証です。彼女の国内および国際的な芸術生態系への多角的で多様なアプローチは、テート・モダンの精神と完璧に一致しています。テート・モダンの優れたチームとともに、カリンさんが我々を新しい高みへと導くビジョンと創造性をもたらすでしょうと確信しています」
カリン・ヒンスボー氏は、今夏に現職を退任し、2023年9月にテート・モダンの館長としての業務を開始します。
Comments