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Gen de Art

2024年 第35回「高松宮殿下記念世界文化賞」受賞者が坂茂、アン・リーなど5部門5名に決定

世界の優れた芸術家に贈られる高松宮殿下記念世界文化賞(公益財団法人 日本美術協会主催)の第35回授賞式典が、11月19日(火)にオークラ東京で行わました。5部門の受賞者には、それぞれ顕彰メダルと感謝状、賞金1500万円が贈られました。また、若手芸術家奨励制度の対象団体には、9月10日(火)に東京での発表記者会見の席上、奨励金500万円が贈られました。


左から順に、坂茂氏、ソフィ・カル氏、マリア・ジョアン・ピレシュ氏、ドリス・サルセド氏、アン・リー氏

©️日本美術協会/産経新聞


今年の受賞者には、見知らぬ人々を自宅に招き、自身のベッドで眠る姿を撮影、インタビューを加えて作品にするなど、写真と言葉による作品で知られるソフィ・カル氏、椅子やテーブルなどの日常的な素材を用いて、政治的暴力から生じる喪失、悲哀、記憶、痛みなどの感情を表現するドリス・サルセド氏、創造性と革新性で建築に新たな可能性を切り拓き、災害支援において建築家としての新たな役割を実践する坂茂氏、モーツァルト、シューベルトを主なレパートリーとし、音楽教育から社会活動にも取り組み、世界各地で後進の指導を行なっているピアニストのマリア・ジョアン・ピレシュ氏、時代の奔流に向き合う人間を描き、多くの観客を魅了する映画で、2度のアカデミー賞監督賞を受賞した台湾出身のアン・リー氏が選ばれました。

 

また、同時に発表される第27回若手芸術家奨励制度の対象団体には、インドネシア・ジャカルタで音楽、ダンス、演劇、文学、映画、美術など、さまざまなジャンルの表現活動を推進し、若手芸術家を支援している民間の複合芸術施設、コムニタス・サリハラ芸術センターが選ばれました。


第35回 高松宮殿下記念世界文化賞 受賞者

■ 絵画部門 ソフィ・カル (フランス)

■ 彫刻部門 ドリス・サルセド (コロンビア)

■ 建築部門 坂 茂 (日本)

■ 音楽部門 マリア・ジョアン・ピレシュ (ポルトガル/スイス)

■ 演劇・映像部門 アン・リー (台湾)


第27回 若手芸術家奨励制度 対象団体

■ コムニタス・サリハラ芸術センター (インドネシア)


公益財団法人 日本美術協会 The Japan Art Association

高松宮殿下記念世界文化賞 PRAEMIUM IMPERIALE

公益財団法人 日本美術協会は、1887年(明治20年)に設立された日本で最も歴史ある文化財団です。東京・上野公園内に上野の森美術館を運営し、美術展を企画、開催しています。代々、皇室から総裁を戴き、初代の有

栖川宮熾仁殿下以降、有栖川宮威仁殿下、久邇宮邦彦殿下、高松宮宣仁殿下が、そして1987年から常陸宮正仁殿下が総裁を務めます。


1988年、協会設立100年を記念して、前総裁 高松宮殿下の「世界の文化芸術の普及向上に広く寄与したい」というご遺志を継ぎ、高松宮殿下記念世界文化賞が創設されました。国際理解の礎となる文化芸術の発展に貢献した芸術家に感謝と敬意を捧げ、その業績を称えるもので、世界の芸術家を対象に、毎年、絵画、彫刻、建築、音楽、演劇・映像の5部門の受賞者に感謝状、メダル、賞金1,500万円が贈られます。受賞者の選考は、国際顧問であるランベルト・ディーニ(元伊首相)、クリストファー・パッテン(英、前オックスフォード大学名誉総長)、クラウス=ディーター・レーマン(独、前ゲーテ・インスティトゥート総裁)、ジャン=ピエール・ラファラン(元仏首相)、ヒラリー・ロダム・クリントン(米、元国務長官)の各氏が中心となり、広く世界に目を向けて候補者の推薦にあたります。その推薦リストに基づいて、日本の選考委員会が受賞候補者を選び、日本美術協会理事会で最終決定します。

 

高松宮殿下記念世界文化賞



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