top of page
Gen de Art

ペースギャラリー 東京デビューを飾る3大アートイベント:カルダー回顧展からTOKYO GENDAIまで

ニューヨークロンドン、ジュネーブ、香港、ソウルなど、世界中に8つの拠点を持つ現代アートギャラリー、ペースが今秋、東京に初の拠点をオープンします。これに先立ち、ペースは東京での最初のプロジェクトとして、大規模なアレクサンダー・カルダー展と国際アートフェア「TOKYO GENDAI」への出展を行いました。


Left to right: Alexander Calder, Un effet du japonais, 1941. Photo courtesy of Calder Foundation, New York

/ Art Resource, New York © Calder Foundation, New York / Artists Rights Society

(ARS), New York; Robert Longo, Study of Split Roaring Tiger, 2023 © Robert Longo / Artists Rights Society (ARS), New York.


5月30日から9月6日まで、麻布台ヒルズ ギャラリーにて開催される「カルダー そよぐ、感じる、日本」展は、東京では約35年ぶりとなるカルダーの本格的な個展です。カルダー財団の理事長アレクサンダー・S・C・ロウワー氏の企画により、1930年代から70年代にかけて制作された100点以上の作品が展示されます。モビールやスタビルなどカルダーの代表作に加え、油彩画やドローイングも並び、カルダーの日本文化への関心を探る貴重な機会となります。


一方、国際アートフェア「TOKYO GENDAI 2024」(7月4日 - 7日) では、「ピクチャーズ・ジェネレーション」の代表作家ロバート・ロンゴの近作・新作に焦点を当てたブースを展開。ロンゴの緻密なチャコール・ドローイングの新作には、ベルニーニや北斎の作品にインスパイアされた大型作品や、東京の多面的な魅力を表現した小型作品が含まれました。


さらに、7月3日から8月17日まで、ペースは麻布台ヒルズの新ギャラリーでプレビュー展を開催。この特別展⽰では、ギャラリーのワンフロアにサロン形式で作品が並び、期間中は⼊れ替えが予定されています。20世紀美術の巨匠から現代アーティストまで、約45点の展⽰作品には、リンダ‧ベングリス、ジャン‧デュビュッフェ、アドルフ‧ゴットリーブ、ロイ‧ホロウェル、アリシア‧クワデ、ロバート‧ナヴァ、ルイーズ‧ネヴェルソン、クレス‧オルデンバーグ、アダム‧ペンドルトンらの作品が含まれます。


ペースギャラリー社長のサマンサ・ルベル氏は、「アレクサンダー‧カルダーは、ペースのギャラリー作家として重要であるばかりか、20世紀美術においてもっとも影響⼒あるアーティストのひとりであり、モビールの発明によって彫刻という概念それ⾃体を変⾰しました。⿇布台ヒルズ ギャラリーのご協⼒のもと、数⼗年に⼀度ともいうべき展覧会『カルダー そよぐ、感じる、⽇本』が開催の運びとなり、カルダー財団のコレクションから選び抜かれた素晴らしい作品の数々を皆さまとご⼀緒に鑑賞できますことは⼤きな喜びです。7⽉のTOKYO GENDAIのブースでは、ロバート‧ロンゴの作品に絞った展⽰をお⽬にかけます。また、このアートフェアの開催に合わせて、⿇布台ヒルズのギャラリー‧スペースをお披露⽬するなど、さまざまなプログラムが企画され、この秋のペース東京の盛⼤なオープンの舞台へと繋がっていきます。ペースの歴史に新たな章を書き加える、このエキサイティングな幕開けに期待するとともに、私たちのプログラムを通じて国際的なアートシーンを⽇本の皆さまにご紹介できることを楽しみにいたしております」とコメントしています。


東京のペースギャラリーについて

1960年、アーニー‧グリムシャーが設⽴したペースギャラリーは、現在、その⼦息であるマーク‧グリムシャーによって受け継がれ、国際的なアート界のなかでもユニークな歴史を築いています。ギャラリーが扱うアーティストには、パブロ‧ピカソ、マーク‧ロスコ、アグネス‧マーティン、ジャン‧デュビュッフェ、ルイーズ‧ネヴェルソンら伝説的な20世紀の巨匠と並び、ジェームズ‧タレル、李禹煥、奈良美智、名和晃平、メアリー‧コース、ロイ‧ホロウェル、アーリーン‧シェケットら多数の現代作家が名を連ねています。近年、ペースはソウルの拠点を拡張し、⽶国⻄海岸の拠点としてロサンゼルスにギャラリーを構え、同時にカイリー‧マニングやメイシャ‧モハメディら、多くの新しい作家を迎え⼊れています。また、故ポール‧テックとジョン‧ウェスリーのエステート(遺作管理)の代⾏や「ロバート‧インディアナ遺作イニシアティブ」の運営を開始しています。ペースは近年、マーク‧グリムシャーCEO とサマンサ‧ルベル社⻑の主導のもと、世界各地のギャラリーや⾮営利のアート施設とパートナー関係を結び、アート界における協⼒体制の推進者としての位置を明確にしています。現在、ペースはニューヨーク、ロサンゼルス、ロンドン、ジュネーブ、ソウル、⾹港にギャラリーを構え、東京都⼼の⿇布台ヒルズに位置する新ギャラリーは、世界で8つ⽬のペースのスペースとなります。服部今⽇⼦氏が率いる Pace 東京は、イギリスの建築家、トーマス‧ヘザウィック氏が設計したビルの3フロアにまたがり、総⾯積510平⽶を誇ります。内装デザインは、⽇本の建築家、藤本壮介氏が⼿掛けました。

 

ペースギャラリー


ウェブサイト;https://www.pacegallery.com


Comments


bottom of page