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世界遺産ノートルダム大聖堂、最新技術で蘇る歴史の旅路

パリのシテ島に建つノートルダム大聖堂は、約800年の歴史を持つゴシック建築の最高傑作として世界中から愛されてきました。2019年4月の大規模火災による被害から、最新技術と職人の技を結集した修復作業が進められ、ついに2024年12月には一般公開が再開されます。


©️パリ・ノートルダム大聖堂展 製作委員会

©️パリ・ノートルダム大聖堂展 製作委員会


この歴史的な時期に合わせ、日本科学未来館では特別展「パリ・ノートルダム大聖堂展 タブレットを手に巡る時空の旅」を開催します。本展は世界各国を巡回してきた展覧会の日本初開催となり、最新のデジタル技術を駆使して文化財保護の重要性を体感できる画期的な展示となっています。展示の目玉となるのは、専用タブレット端末「HistoPad(ヒストパッド)」を使用した没入型体験です。会場内に設置された21個の「タイムポータル(時空の扉)」にタブレットをかざすと、1160年の創建時から2019年の火災後の復興過程まで、それぞれの時代のノートルダム大聖堂の様子が鮮やかによみがえります。


©Histovery

©Histovery


来場者は、中世の職人たちの技術や工夫を間近で観察したり、フランス革命期の動乱、ナポレオン戴冠式の壮大な様子など、大聖堂が見つめてきた歴史の重要な場面を追体験することができます。特に注目すべきは、360度視点での没入感あふれる再現です。例えば、1804年のナポレオン戴冠式では、フランス革命による大聖堂の損傷を隠しながら執り行われた式典の緊張感まで感じ取ることができます。


日本科学未来館での開催ならではの特別コンテンツも用意されています。修復工事で活用されている最新技術に焦点を当てた新規タイムポータルが世界初公開されるほか、火災前後の大聖堂を比較できる触れる模型の展示など、科学的な視点からも大聖堂の魅力に迫ります。展示では、19世紀に天才建築家ヴィオレ=ル=デュックによって再建された尖塔にも注目が集まります。当時としては革新的だったこの尖塔の建設過程を、貴重な資料とともに詳しく解説しています。また、2019年の火災後の復興過程では、ドローンやCG分析などの最新技術と、建築や美術品を扱う熟練職人の技が融合する様子も紹介されています。


©️パリ・ノートルダム大聖堂展 製作委員会

©️パリ・ノートルダム大聖堂展 製作委員会


©Histovery


文化財の保護と継承という重要なテーマを、最新のデジタル技術で体感できる本展は、歴史的建造物の魅力と、それを守り抜く人々の情熱を、より身近に感じられる貴重な機会となります。

 

特別展「パリ・ノートルダム大聖堂展 タブレットを手に巡る時空の旅」


会期:2024年11月6日(水)~2025年2月24日(月・休)[93日間]


会場:日本科学未来館 企画展示ゾーンa


公式サイト:https://notredame-ar.jp/

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