古代インドを舞台にした、エキゾチックでドラマティックな傑作バレエ『ラ・バヤデール』。新国立劇場では2000 年に牧阿佐美舞踊芸術監督の改訂振付第 1 作として新制作され、古典バレエの様式美を存分に堪能できる演出、スピード感あふれるスペクタクルな舞台展開、豪華でオリエンタルな深い色彩の舞台美術によって、大成功をおさめました。夢の場の群舞など古典バレエならではの美しさはもちろん、登場人物たちが織り成すドラマも見どころです。
異国情緒溢れるグランドバレエ
古代インドを舞台にしたオリエンタルな雰囲気を併せ持つ古典バレエの傑作、『ラ・バヤデール』。牧阿佐美版では古典バレエの様式美を存分に堪能できる演出でありながら、スピード感あふれるスペクタクルな舞台展開で評価を得ています。物語の最後に寺院が轟音とともに崩壊し、その廃墟の中をニキヤとソロルが共に天に昇って行くシーンは、牧阿佐美版ならではの解釈と息を呑むような美しさです。
恋人の裏切り、身分の壁、そして陰謀。ドラマティックなストーリー展開
おとぎ話を題材としたバレエとは違った、複雑な人間ドラマも魅力のひとつ。清楚で内に秘めた強さを持つ舞姫ニキヤ、その恋人で王に仕える戦士ソロル、ソロルを慕う王の娘ガムザッティ、ニキヤを憎からず思う大僧正ど、それぞれのダンサーがどのようにキャラクターを演じるかご期待ください。
新国立劇場バレエ団が誇るコール・ド・バレエの美しさ
ソロルの夢の世界である「影の王国」の場面で、白い衣裳のコール・ド・バレエが一人ずつ 3 段の九十九折スロープをゆっくりと舞い降りる様子は、幻想的な美しさに満ちています。一糸乱れぬコール・ド・バ レエは圧巻の美しさです。
ものがたり
インドの寺院に仕える舞姫ニキヤはラジャー(王侯)に仕える戦士ソロルと恋仲である。ニキヤに思いを寄せる大僧正はニキヤを手に入れようと機会をうかがっている。一方、ソロルが仕える王の娘ガムザッティはソロルとの結婚を望み、王の命に背くことができないソロルは心ならずも結婚を承諾してしまう。 絶望するニキヤはソロルとガムザッティの婚約の宴で悲しみをこらえながら踊るが、ラジャーとガムザ ッティが仕込んだ毒蛇にかまれ、解毒剤を差し出す大僧正の手を振り払って絶命する。後悔にさいなまれるソロルは、夢の中でニキヤと再会して至福のときを過ごすが、彼が夢から覚めたとき、愛の力か、はたまた神の怒りか、寺院が轟音のなかで崩壊していく...。
新国立劇場バレエ団『ラ・バヤデール』
公演日程
4月27日(土) 14:00
4月28日(日) 13:00/18:30
4月29日(月・祝) 14:00
5月3日(金・祝) 14:00
5月4日(土・祝) 13:00/18:30
5月5日(日・祝) 14:00
会場
新国立劇場 オペラパレス (京王新線 新宿駅より 1 駅、初台駅中央口直結)
ウェブサイト
写真の提供:新国立劇場
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