3 月 24 日、国立新美術館長逢坂恵理子は、WKCD(香港西九龍文化地区)で開催された香港国際文化サミット2025 において、現代美術館M+( エムプラス) との国際連携に関する覚書に調印しました。
M+ signs MOU with The National Art Center, Tokyo, Japan, Photo: Winnie Yeung
@ Visual Voices, Courtesy of West Kowloon Cultural District Authority
イギリスのテート、フランスのポンピドゥ・センターなど世界各地の主要な芸術文化機関と並び、当館は今回M+ とパートナーシップを締結する唯一の日本の機関です。このパートナーシップでは、両館のキュレーターが展覧会を共同企画いたします。1990 年代から 2000 年代の日本の現代美術に焦点をあてた企画です。
今回のパートナーシップ締結に際して、逢坂館長は以下のように述べました。
「この国立新美術館とM+ 共同企画では、両館のキュレーターが、海外と日本からの視点により、日本の現代美術の 20 年を振り返り検証します。グローバル化と内向化が加速したこの時代特有の現代美術を、複数の文脈から紐解く展覧会となるでしょう」
本展覧会は、2025 年秋より同館を会場に開催し、主催は国立新美術館、共催はM+ となります。展覧会の会期等、詳細は 2024 年秋頃発表予定です。
国立新美術館
国立新美術館は、芸術を介した相互理解と共生の視点に立った新しい文化の創造に寄与することを使命に、2007年、独立行政法人国立美術館に属する5 番目の施設として開館しました。以来、コレクションを持たない代わりに、人々がさまざまな芸術表現を体験し、学び、多様な価値観を認め合うことができるアートセンターとして活動しています。具体的には、国内最大級の展示スペース( 14,000 ㎡)を生かした多彩な展覧会の開催や、美術に関する情報や資料の収集・公開・提供、さまざまな教育普及プログラムの実施に取り組んでいます。
©国立新美術館 ©The National Art Center, Tokyo
M+
香港の西九龍文化地区に位置し、近現代の視覚文化を紹介するアジア最大級の美術館です。20 世紀から 21 世紀にかけてのビジュアル・アート、デザイン、建築、ムービング・イメージ、香港のビジュアル・カルチャーの収集、展示、解釈を専門としています。
M+, Hong Kong, Photo: Kitmin Lee, Courtesy of M+, Hong Kong
西九龍文化地区
ビクトリア・ハーバー沿いに位置する ヘクタールの埋立地に、香港の活気ある新しい文化地区を創造するというビジョンを掲げた世界最大級の野心的な文化プロジェクトです。劇場、パフォーマンス・スペース、美術館など様々な施設が混在し、世界クラスの展覧会、パフォーマンス、文化イベントが開催され、2 キロメートルのウォーターフロント・プロムナードを含む 23 ヘクタールの公共空間が提供されています。
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