国際アートアワード「HERALBONY Art Prize 2025 Presented by 東京建物|Brillia」は、障害のあるアーティストたちの輝かしい才能を称える場として、東京建物株式会社をプラチナスポンサーに迎えて第2回目の開催を発表しました。本アワードは、「限界はない。障壁を越え、創造性を解き放て!」をテーマに掲げ、障害のあるアーティストたちの才能を世界に発信する場として注目を集めています。
2024年の初開催では、世界28の国と地域から1,973点もの作品が寄せられ、その規模と質の高さで大きな反響を呼びました。特に、初代グランプリに輝いた浅野春香氏の作品『ヒョウカ』は、「社会で正当に評価されたい」という作家の強い想いを体現し、多くの観客の心を揺さぶりました。
第2回となる2025年は、東京建物株式会社をプラチナスポンサーに迎え、さらなる発展を目指します。展覧会は2025年5月31日から6月14日までの15日間、東京・SMBCアースガーデンで開催されます。特筆すべきは、グランプリ作品の展示が東京にとどまらず、ヘラルボニー本社のある岩手、そしてフランス・パリでも行われることです。この3都市での展示により、国際アワードとしての存在感をさらに高めることが期待されています。
審査員には、国内外の著名な文化・芸術分野の専門家が名を連ねます。金沢21世紀美術館チーフ・キュレーターの黒澤浩美氏、東京藝術大学長の日比野克彦氏に加え、海外からはサンフランシスコの「Creativity Explored」のハリエット・サーモン氏、ミュンヘンのアウグスティヌム財団のクラウス・メッヘライン氏が参加します。
2024年の初開催では、受賞作品の活用も大きな話題を呼びました。JAL賞を受賞した水上詩楽氏の作品は航空会社の機内紙コップやビジネスクラスのアメニティに採用され、トヨタ自動車賞を受賞した澁田大輔氏の作品「クジラの群れ」はラリーカーのデザインとして活用されました。
ヘラルボニーの松田崇弥・文登共同代表は、「この賞は、健常者中心の資本主義経済に一石を投じ、新たな『ふつう』を提案する試みです。誰もが正当に評価される社会の実現に向けて、その第一歩を共に歩んでいきたい」とコメントしています。
ヘラルボニー 共同代表の松田文登氏(左)・松田崇弥氏(中央)と審査員を務める金沢21世紀美術館チーフ・キュレーターの黒澤浩美氏(右)
作品募集は2024年11月13日より開始されます。本アワードを通じて、応募者が障害者としてではなく、一人のアーティストとして評価され、さらなる活躍の場を広げていくことが期待されています。初回の展覧会では来場者数が1万人を超え、アート界に新たな風を吹き込みました。第2回となる2025年は、より多くの才能が発掘され、新たな価値観や文化の創造につながることが期待されています。
HERALBONY Art Prize 2025
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