2024年7月19日(金)~21日(日)の3日間、大阪市中央公会堂 (中之島・国指定重要文化財)、7月18日(木)~22日(月)の5日間、クリエイティブセンター大阪 (名村造船所大阪工場跡地 / 北加賀屋・近代化産業遺産) と kagoo(カグー / 北加賀屋・元家具屋)の計3会場で開催する、現代美術に特化したアートフェア「ART OSAKA 2024」(主催:一般社団法人日本現代美術振興協会 |APCA )。6月1日(金)10:00より、3会場全てに入場できるART OSAKA チケットを販売開始しました。
ART OSAKA 2024 ポスター
作品:松田幹也《10,000 コイン/イコン》1セント硬貨 1992 パフォーマンス、リバティストリート/ブロードウェイ (ニューヨーク)
Courtesy of MORI YU GALLERY
「ARTOSAKA 2024」の見どころは、大阪を代表する近代建築の壮麗なホールと現代美術作品とのコラボレーション、そして、インダストリアルで広大な敷地を活用した、大型作品・インスタレーションなど、空間と共鳴するプレゼンテーションです。今をきらめく若手から、著名な作家までギャラリストの審美眼による作品のラインナップが一堂に揃い初めてアートを購入する場としても親しまれています。会期中は関連イベントとして、Galleriesセクションの土日に、アーティスト藤浩志とモスバーガーによるワークショップが実施される他、Expandedセクションでは、ハンブルクと大阪市との友好都市35周年を記念し、ハンブルク在住の3人のアーティストによる特別展「すべては水であらわれる」を開催します。また、参加アーティストやギャラリストによる見どころを解説するトークやパフォーマンスなど多様なプログラムを行います。その他、北加賀屋エリアのアート施設の特別公開や展覧会、中之島エリアの文化施設の相互割引など、連携イベントも実施される予定です。
大阪を代表する近代建築の壮麗な空間と、今を生きる現代美術作品との’響演’(Galleriesセクション)
木下佳通代《77-b》紙にシルクスクリーン、フェルトペン 1977 Courtesy of Gallery Yamaki Fine Art
木下佳通代(Kinoshita Kazuyo 1939-94 /Gallery Yamaki Fine Art)は関西戦後美術を代表する作家のひとりで、国内の美術館で数多くのパブリックコレクションがあります。また、フェアと同時期に大阪中之島美術館で大規模な個展を開催しています。観念的な写真作品やドローイング、油彩画など多様な手法で「存在とは何か」を追求し続けました。
Chao-Liang SHEN 《Drifting, New Taipei City》 Inkjet C Print 2020 Courtesy of AKI Gallery
沈昭良(Chao-Liang SHEN b.1968 /AKI Gallery)は、台湾を代表する写真家のひとりで、今年、長年の日本と台湾の写真界を繋いできた功績を讃えられ「日本写真協会賞」の国際賞を受賞しました。台湾特有の文化の一つ「舞台車」を撮影したシリーズが有名ですが、今回出展される《漂流》シリーズは、台湾の生活、人権、民族性など、さまざまな問題に言及しており、その繊細で抒情的な作風が高く評価されています。
桝本佳子《本 / 壺》セラミック 2023 Courtesy of CANDYBAR Gallery
桝本佳子 (Masumoto Keiko b.1982 /CANDYBAR Gallery)は、「あいちトリエンナーレ2019」などにも出展し、「美術/工芸」「器/装飾」といった通念的な枠組みをクロスオーバーする気鋭の作家です。日常で見慣れた器を大胆に変形・湾曲し、ユーモアあふれる新たな風景を生み出します。
黒宮菜菜《鳥を抱く#6》木製パネル、綿布、ジェッソ、油絵具、蜜蝋、葦(アシ)、ヒカゲノカズラ、ケイトウ 2023
Courtesy of Gallery Nomart
黒宮菜菜(Kuromiya Nana b.1980 /ギャラリーノマル)は、大原美術館での個展(2019年)や尼崎・A-LABでの個展(2024年)など、精力的に活動を続けている作家です。小説・神話・考古学・民俗学などをインスピレーションの源流にした独自の物語を、油彩・染料・蜜蝋などを用いて表現しています。
広大な敷地とユニークな会場を活用したサイトスペシフィックな展示:大型作品・インスタレーションやパフォーマンスを体感いただけます(Expandedセクション)
西野康造《宙に架かる 2020》チタン合金 2020 Photo: Omote Nobutada Courtesy of ARTCOURT Gallery
西野康造(Nishino Kozo b.1951 /アートコートギャラリー)は、ニューヨークの世界貿易センタービルエントランスホールに作品設置(2013年)や、台湾でのパブリックアート設置など、国内外で多数の実績ある彫刻家です。今回、1200m²の柱一本もない空間に、トラス構造を用いた最長25mの作品が複数設置され、作家史上最大規模の展示が実現します。
西山美なコ《♡あこがれのシンデレラステージ♡》特製ダンボール、アクリル絵具 1996 撮影 西村浩一
© Minako Nishiyama Courtesy of the artist and Yoshimi Arts
西山美なコ(Nishiyama Minako b.1965 /Yoshimi Arts)は、近年、国立国際美術館や兵庫県立美術館等でも作品所蔵がされている作家です。1997年に開催された個展「ピンク♥ピんク♥ぴんク」 (西宮大谷記念美術館/兵庫)に出品した作品「♡あこがれのシンデレラステージ♡」(1996年)を再展示します。西山が当時集めていた少女向けペーパートイを等身大化し、ステージの表と裏、虚構と現実を具現化してみせます。
松田幹也《10,000 コイン/イコン》1セント硬貨 1992 パフォーマンス、リバティストリート/ ブロードウェイ (ニューヨーク)
Courtesy of MORI YU GALLERY
松田幹也(Matsuda Mikiya b.1949/ MORI YU GALLERY)は、約40年以上にわたりニューヨークに在住し、作品を制作してきました。今回は、1992年にニューヨークの路上でおこなった自身のパフォーマンスを再解釈し、1セント硬貨1万枚を1枚ずつ並べていくパフォーマンスをおこないます。一見単純な反復作業、その継続が何をもたらすのか、ぜひ会場で目撃してください。
モフモフ・コレクティブ《ケダマ(シロイコイビト)》《擬態するなにか》《サクラミムズシ》《ミドリミムズシ》《キミムズシ》《ガーダラン》ミクストメディア 2022 Courtesy of YOD Gallery
モフモフコレクティブ(Mofu mofu collective 2022年設立 /YOD Gallery)は、現代美術家ヤノベケンジにより発足されたコレクティブです(メンバー:但野生物、山口京将)。「モフモフしたものの姿はモフモフで、触れた感触はモフモフで、その視覚触覚から伝わったモフモフは精神もモフモフにしていく。モフモフとしたなにかが集まるモフモフコレクティブにようこそ。」
ファーストコレクションの機会としても最適(アートワークページのご紹介)
ART OSAKA の特徴の1つに、著名な作家の作品のみならず、魅力的な若手作家の作品まで様々な価格帯の作品を多数取り揃えている点が挙げられます。新たな感動体験の証として、作品をコレクションしてみてはいかがでしょうか?現在ウェブサイトでは、希望の作品のジャンルや予算(5万円~)に適した作品を探すことができるアートワークページを公開中です。フェアの予習にぜひご活用ください。
1.野原万里絵《砂遊び01》アクリル絵具、紙、額装、2023 Courtesy of Gallery Hosokawa
2.鈴木淳夫《carvedpainting24.01.31s》アクリル、パネル、2024 Courtesy of GALLERY RIN
3.西村涼《私の生命を旅する7》ホワイトワトソン紙、銅版インク(ドライポイント)、2023 Kyoto Artzone Kaguraoka
アートワークページ: https://www.artosaka.jp/2024/jp/artwork/
ART OSAKA 2024
日程:2024年7月18日(木)~22日(月)
*開場日時は会場により異なります。
■Galleries セクション:ブース形式のフェア
日程:2024年7月19日(金)~21日(日)
一般公開: 20日(土) 11:00―19:00
21日(日) 11:00―17:00
19日(金) *招待者、プレスのみ
出展ギャラリー:45ギャラリー
会場:大阪市中央公会堂 3階 [中集会室・小集会室・特別室]
〒530-0005 大阪市北区中之島1-1-27
■Expanded セクション:
大型作品やインスタレーション等に特化したフェア
日程:2024年7月18日(木)~22日(月)
一般公開: 18日(木) 14:00―19:00
19日(金) - 21日(日) 11:00―19:00
22日(月) 11:00―17:00
出展作家:21組のアーティスト
会場:
1.クリエイティブセンター大阪(名村造船所大阪工場跡地)
〒559-0011 大阪市住之江区北加賀屋4-1-55
2. kagoo(カグー)
〒559-0011 大阪市住之江区北加賀屋5-4-19
公式ウェブサイト:https://www.artosaka.jp/2024/jp/
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