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韓国人アーティスト、イ・ビョンチャンが日本初個展

代官山・アートフロントギャラリーで「Vanishing Point of the Ant」開催

韓国の現代アーティスト、イ・ビョンチャン(Lee Byungchan)による日本初の個展「Vanishing Point of the Ant(蟻の消失点)」が、2025年4月26日から東京・代官山のアートフロントギャラリーにて開催されます。本展では、プラスチックという身近で人工的な素材を用いながら、都市と身体、そして消費社会との関係を独自の視点で描き出すイ・ビョンチャンの世界観が展開されます。



街に面したガラス越しの「消失点」

展示タイトルにもある「消失点」とは、韓国で一般的に「蟻」と称される市民たちが、商品や資本の光に吸い寄せられるようにして集まり、最終的には一つの点へと収束・消滅していく様子を指しています。ギャラリーの通りに面したショーウィンドウを活かしたインスタレーションは、まさにその瞬間を象徴する空間として設計されました。


ギャラリー内では、呼吸するような有機的なフォルムの彫刻と、それを映す凹面鏡が連動し、鑑賞者に「歪んだ自分」と対峙させます。作品の一部は「着る」ことができる造形であり、都市を歩くパフォーマンス映像も展示予定です。


使い捨てプラスチックで都市のリズムを可視化

イ・ビョンチャン(1987年生)は、使い捨てプラスチックを用いた彫刻作品で注目を集める韓国の気鋭作家。彼の作品は、身体と都市空間、そして資本主義的消費システムの関係性を、音や動き、光の変化を通じて表現しています。


これまでに瀬戸内国際芸術祭(2025)、越後妻有アートトリエンナーレ・冬(2024)、スペイン・Teatros del Canalなど、国際的な舞台で数多くの展覧会に参加。韓国では大邱アートミュージアムやグリーンピース・ソウルでの展示実績もあります。


《Teaser Movie》


本展は、身体・都市・消費をめぐる私たち自身の在り方を再考させる、没入型の芸術体験です。未来を見つめる鋭い視点と、現代社会の不可視な構造への問いを、ぜひ代官山で体感してください。

 

Vanishing Point of the Ant


会期:2025年4月26日(土)~5月25日(日)

レセプション/アーティストトーク:4月25日(金) 18:00~20:30(トークは19:00〜予定)

休廊日:月・火、GW期間(4月28日~5月6日)

開廊時間:水〜金 12:00〜19:00、土日祝 11:00〜17:00

会場:アートフロントギャラリー(東京都渋谷区猿楽町29-18 ヒルサイドテラスA棟1F)

アクセス・詳細:http://www.artfrontgallery.com


Photo by Art Front Gallery

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